純愛で結ばれた夫婦でさえ、1度の浮気で仮面夫婦に

私の友人(男性)が浮気をしてしまった時の話です。
友人夫婦は、大学のサークルのメンバーでした。私も同じサークルに所属しており、2人も同学年だったので、当時から2人の事はよく知っていました。

2人は大学時代には付き合う事は無く、社会人1年目から交際し、2年後に結婚しました。周りから見ても、純愛という言葉が良く似合う夫婦でした。
夫は誰にでも優しく、決して人によって態度を変える事はありませんでした。明るく社交的でサークルでも周りを楽しませるムードメーカーのようなタイプでした。
一方、奥さんは物静かで人見知りするタイプでした。しかし、一旦打ち解けた相手には自ら話しかけたり、遊びの企画をしたりと心を自分が心を開いた相手を絶対に裏切らないタイプでした。なので、人との付き合い方に関しては、夫婦で真逆という感じでした。浅く広く付き合う夫と、深く狭く付き合う奥さんという夫婦ですね。

旦那さんは1年間も会社の後輩と浮気していました

浮気をしたのは、旦那さんで、結婚をしてから3年目に浮気が発覚しました。浮気をしていた期間は1年程だったので、結婚2年目から浮気をし出した事になります。
浮気相手は会社の2つ下の後輩だったそうです。浮気に至るまでの過程はありきたりでした。友人が教育係になり、仕事中は常に後輩と行動を共にしていたそうです。外回りが多かった為、必然的に一緒に外で昼ご飯を食べる事も多かったそうです。

友人の性格も災いしてか、仕事以外の悩みや相談でも誠実に乗っていたそうです。そして、4ヶ月が過ぎる頃には2人の仲はかなり深まっていました。
実際に浮気の話を持ち掛けたのは後輩からだったそうです。友人ははっきりと断る事ができず、仕事外でも個人的に会うようになりました。そして何度か会う内に身体の関係を持ってしまいました。
浮気が明らかになったのは、旦那さんが自分から奥さんに話したからです。夫の事を全面的に信頼していた奥さんは精神的にかなり追い詰められたようです。実際に私も浮気発覚後に2人に会いましたが、以前のような温かい環境はありませんでした。2人とも表情を作り、言葉を合わせているのを感じ、寒気がしたのを鮮明に覚えています。

恐るべき誓約書の内容

結局、離婚をする事はありませんでした。今でも夫婦生活を送っています。しかし、夫は一切奥さんに逆らえない生活が始まりました。「誓約書」を自作し夫に署名をさせたと聞いています。内容は単純、「金輪際、奥さんがする全ての事を許容し認める事」でした。
その後も家事洗濯はしっかりとこなし、一見すれば何の変化も無いように感じ、安堵した旦那さんでしたが、奥さんのある部分を大きく歪めてしまいました。
それは、人との付き合い方です。

それまで、自分が心を開かない限り交友を持たなかった奥さんでしたが、今では初対面の方でも直ぐに交友を持つようになったそうです。
つまり、奥さん自身が浮気を繰り返すようになってしまったんです。夫も過去の浮気の負い目と誓約書があり、見て見ぬ振りの態度を取っています。

誰に対しても優しい対応をし、後輩社員と関係を持った為に純愛で結ばれた夫婦は一気に仮面夫婦へと変貌を遂げました。
私もそれ以降は恐くてその夫婦と関係は途絶えてしまいました。今でもその夫婦は、離婚する事無く奥さんの行動を全て許し続ける生活を送っているのだと思います。

※補足説明
「仕返しに自分も浮気をする」というのは、夫婦としてはハッキリ言って愚策中の愚策。まずいやり方です。
旦那さんが浮気をした時点で、旦那さんが有責配偶者ですよね。離婚するときは、その責任を負って慰謝料を奥さんに支払うことになります。そして、有責配偶者からの離婚は原則認められません。
ところが、奥さんも浮気をしてしまったら、旦那さんの方から離婚を言い出してくるかもしれません。婚姻関係を継続しようという努力を放棄しているとみなされ、夫婦関係が破綻していると判定される可能性が高いでしょう。
そうなれば、離婚になっても旦那さんから慰謝料をもらえる可能性は低いです。

最悪の場合、夫側の不貞行為の証拠を持っていなくて、夫が奥さんの浮気の証拠を持っていた場合は、奥さんだけが悪者にされてしまうことも考えられます。投稿者の友人の場合は、「誓約書」に浮気を認める内容が書いてあれば証拠にはなるでしょうが、「全てのことを許容する」などという誓約書が認められることはないでしょう。こんな仮面夫婦を続けるくらいなら、できるだけ早く離婚することをおすすめします。

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